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追悼 ジョニー・ウィンター

Step BackStep Back
(2014/09/02)
Johnny Winter

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 先々月16日、ジョニー・ウィンターが亡くなりました。享年70歳。

 私が最も影響を受けたと言っても過言ではないギタリストだけに、すぐにでもブログに記事をしたためようと思っていたのですが、遺作となるアルバムが発表されるということで、何か書くのはその音源を聞いてからにしようと思い今に至ります。

 この遺作となったアルバム"Step Back"が素晴らしい出来でしたので、この感想はまたの機会にするとして、今回はとにかくジョニーについて私が思うところを書き連ねようと思います。訃報に対し、色々な雑誌がジョニーの特集を組んでいるのではありますが、それらは敢えて読まずに書きます。色々要所漏れるところがあるかもわかりませんが、敢えて記憶だけを頼りに書いてみようと思います。
 
 
 ジョニーの初来日は、仕事の都合で見られませんでした。(国内にいませんでした・・・)
 しかも2011年、あの震災の一ヶ月後。様々な興業が見送られたりする中、ジョニーの初来日のライブは行われたと聞きます。
 そしてその翌年2012年、再びジョニーが奇跡の来日。ブルース&ソウルフェスティバルの野外音楽堂、そして川崎クラブチッタでのライブと二度ジョニーのライブを見ました。

 正直な感想として、ジョニーの雄姿を垣間見たということの感動はありましたが、それ以上の感動はなかったように思います。誰しも、歳には勝てないというところを目の当たりにしたのでした。老いたけれども・・・というところから話を始めなければならないのがもどかしいのです・・・。


 試しにジョニーの最初期のアルバム"The Progressive Blues Experiment"を聞いてみると、その荒くれぶりに思わず怯みます。マイクが歪んでしまいそうなヴォーカルに、はちきれんばかりのギタープレイ。私が惹きつけられたのは、ジョニーのこの「荒くれっぷり」だったと再確認したのでした。

Captured LiveCaptured Live
(2008/02/01)
Johnny Winter

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 私が最も強烈な印象を与えられたのは"Captured Live"(邦題「狂乱のライブ」)というライブアルバムだったのですが、とにかくギターソロが長い!
 湯水のごとく溢れだすギターリック。もう一人のギタリストにソロを渡したと思いきや、ジョニーがまた弾き出して結局ジョニーのターンに戻る(笑)それくらい弾きまくる荒くれっぷりが見事でした。


 ジョニー・ウィンターを語ろうとするときに外せないのは、その音楽性ではないかと思います。
 初期はブルース・ロック的アプローチながらブルースナンバーを演奏していたところから、ジョニー・ウィンター・アンドというバンドではもはやロックの域に達し、その後ブルースに回帰していくという感じです。
 で、ブルース回帰期にはアルバムがグラミー賞にノミネートされたり、プロデュースしたマディ・ウォーターズのアルバムがグラミー受賞したりということで、一般的にはそのブルース回帰期の評価が高いような気がするのですが、私としては断然ロックに寄っていった、荒ぶったジョニーが好みです。


 とくにロックギターを弾くものとしては、ギターの基礎と言われながらいかんせんとっつきにくいブルースギターを、いかにもロック的に弾きまくるというジョニーのスタイル、これに共感や親しみを覚えるのではないかと、個人的には思うのです。似たような影響を与えたギタリストと言ったら、ガンズのスラッシュあたりになるのかもしれません。

 なかなか、ここまでしつこく弾きまくるヒトはいなかった、というところで、パイオニアだと思います。(笑)

 人種的な部分も大きかったのではないかと思います。黒人のブルースにはならない、だったら逆に開き直ってロックに弾きまくろうとしたのかもしれません。
 同じく白人にして大成功を収めたブルースギタリストと言えばスティーヴィー・レイ・ヴォーンですが、しかしレイヴォーンが忠実にブルースをブルースとして弾こうとしていたのに比べると、ジョニーのプレイはあまりにロック味です。ハイテンションなヴォーカルと得意のスライドプレイも加えて、それがジョニーのスタイルとして新たなブルースとして確立し、ジョニーはレジェンドとなって、今に至っています。ジョニーの一枚目のアルバムタイトル、"The Progressive Blues Experiment"とはよくいったものだなぁと思います。

 アルバムタイトルと言えば、余談ですが外せないのは"John Dawson Winter Ⅲ"(邦題「俺は天才ギタリスト」)でしょう。私の記憶では「ギタリスト!」と!がついていたと思うのですが、ググったらついてないみたいですがどうなんでしょう。よくもこんなジョニーの人格を疑われそうなタイトルをつけたもんです(苦笑)。近年ジョニーの初来日に合わせてアルバムは(限定?)再発されていますが、私がジョニーのアルバムを集めていた頃は廃盤になっていて、血眼で探したものでした。結局見つからず途方に暮れていたときに、たまたま仕事で会ったある方とジョニーの話をしていて「何、君はジョニーウィンター好きなのに『俺は天才ギタリスト』を持ってないのか!?」という話になり遂に貸していただいたという思い出のアルバムです。
 余談ついでですが、このアルバムの一曲目はジョン・レノンからもらったといういわくつきの"Rock'n Roll People"という曲でして、私がはじめて組んだオリジナルバンドの名前はこの曲名をあやかったりしたものでした。(けっこうダサい:笑)


 晩年はこの自らのスタイルがさすがにきつかったように見えましたが(椅子に座って演奏していたほどですから)、しかしそれでもスタイルを貫こうとする辺りに、ジョニーの男を感じました。特に晩年のアルバム二作は、その執念が感じられるような気がします。


 ジョニーの冥福を祈ります。
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